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今回は夜もぐっすり眠ることができない程痛い「五十肩」について説明をいたします。
多くの方が五十肩の名前の由来を
・「50代に発症するから」
・「肩が50度しか上がらないから」
・「関節の50%しか動かないから」
とイメージしている方が多いですが・・・
《五十肩という名前は保険病名として認められてません。》
「肩関節周囲炎」という診断をされます。
※四十肩も五十肩と同じ肩関節周囲炎と診断されます。
肩関節周囲炎(五十肩)になる原因ははっきりとわかっていません。
まず肩関節は骨と骨だけのつながりではとても不安定な関節です。
その不安定を補うために肩周りに関節包や強度な腱板があり
肩の安定性を高めてくれています。
ですが中年以降になると、
肩を安定させている組織がだんだんと衰えていきます。
衰えていく中で、肩を酷使することで炎症を生じやすくなっています。
そこで痛みや可動域制限があるものを「肩関節周囲炎(五十肩)」
と呼んでいるのです。
四十肩・五十肩の主な症状はこれらのようなものがあります!!!!
・肩がこわばっている
・肩を動かすと痛む
・腕を動かそうとしたときに肩が激しく痛む
・腕を上げられない
・腕が後ろに回しにくい
・寝返りを打つと肩が痛い
などなどさまざまな症状があります。
『ではどのような人が四十肩・五十肩になりやすいのでしょうか?』
・過去に病気やケガの経験がある人
特に腰を悪くした経験がある人が注意しましょう。
腰が悪いと体全体のバランスが悪くなり、
無意識のうちにどちらか半側に重心が偏ってしまう事にで
・猫背の人
猫背にしていると、重心が前のめりになるため体にゆがみが生じやすくなります。
特にハイヒールを履いている人は猫背になりやすいです。
バッグを肩にかけている人も自然と肩を上げてしまうため、
肩に負担をかけています。
バッグをかけるほうの肩に四十肩・五十肩を発症する可能性が高いといえます。
また、パソコンやスマホ、携帯の利用時間が長いと
猫背になりやすいので気をつけましょう。
20代や30代で四十肩・五十肩を発症する人の多くが、
仕事で一日中パソコンに向かっていることが多いです。
これらのように、姿勢の悪さは四十肩・五十肩を招きます。
・普段から肩甲骨を動かさない人
肩甲骨を使っていない方は
肩甲骨を固定し、肩を支点に腕を使いがちです。
そうした使い方を続けていると、肩に負担がかかってしまうため、四十肩、五十肩になりやすくなります。
普段から肩甲骨のストレッチをして柔軟性を高めましょう。
(このようにタオルを頭の上で持ちそのまま首元まで動かします)
では四十肩、五十肩になってしまったらどうしたらいいのでしょうか?
・痛みが発症したばかりの「急性期」
・痛みが鈍くなり半年以降経過した「慢性期」
・痛みがほとんどなくなりリハビリに最適な「回復期」の3つの分類があります。
「急性期」・・・
まず痛みが発症したばかりの「急性期」は、激しい痛みが特徴です。
この時期は極力肩を使わないようにして、安静にすることが第一です。
「慢性期」・・・
急性期の痛みが治まってくると、
鈍い痛みへと変わり、肩が上がり難くなるなど可動域がだんだんと狭くなってきます。
これは急性期に起きた炎症の影響で、
筋肉が委縮して固くなっているからです。
着替えや洗髪が上手くできないなど
日常生活に支障をきたす時期でもあります。
慢性期は半年から1年続くこともあり、
痛みを感じない程度の適度なストレッチも有効です。
しかし、痛みが減ったからと言って無理をすると、
痛みがぶり返すことがあるので要注意してください。
(※五十肩に良く効くストレッチです。)
「回復期」・・
痛みがほとんどなくなり、リハビリに最適な時期です。
ここで可動域を広げる運動を怠ると、
四十肩・五十肩が治ったあとも、
肩関節の動ける範囲がだんだん狭くなってしまうこともあります。
ラジオ体操や簡単なストレッチ、骨盤矯正や猫背矯正を行い、
慢性期以降に肩を動かすことを意識して、しっかりリハビリを行いましょう。
五十肩が治るまでに、どのぐらいかかるの???
早い人で3ヶ月~半年、長い人は1年ぐらいかかります。
中でも運動制限が非常に強い人は、長くかかる傾向があるようです。
このように痛みが治り、肩を動かせるまでに、
長い期間がかかってしまいます。
症状が発症しない為にも、しっかりとセルフケアを
行いながら自己管理を行っていきましょう!!!
五十肩の原因である猫背が気になる方!!!
身体の歪み、バランスが気になる方!