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眠れない肩の痛み(五十肩)
60代 女性が肩の痛みが原因で来院されました。
亡くなったお母さまの遺品整理で身体を動かし、右肩を痛めたとのことでした。
体のアライメントは背骨と肩甲骨内側の間は 指4本分(本来は背骨と肩甲骨内側は指2.5本分)
さらに初診の際の姿勢の写真は肩に対して、 耳たぶが前に出ているという巻き肩+ストレートネックという状態でした。
これらのアライメント不良がある中、
無理に動かし肩関節に炎症(五十肩)が出た
肩関節周囲炎(肩の痛み・五十肩)とは?
肩関節周囲炎(五十肩)とは
中年以降の、
特に50代、60代の方に見られる病態です。
原因としては、さまざまなところがあり、
関節を構成する骨、軟骨、靭帯、筋腱が老化して周辺組織に炎症が起き、
肩の痛みがでることを言います。
また、今回の患者様は、
アライメント不良により腱板(※)が働いておらず 肩関節に対して不良な位置にあり、二頭筋や三角筋が過剰に働き炎症(五十肩)が起きたと考えました。
※腱板とは…肩を固定(安定)させている4つの筋肉の総称
肩の痛み(五十肩)の、原因と症状
原因
不良なアライメントを数十年間続けた結果、 腱板が働かなくなり五十肩を発症。
症状
〇夜間の痛み
〇服の着脱時の痛み
〇ADL(日常生活動作)
〇屈曲(肩を前に挙げる)45度
〇外転(肩を横に挙げる)30度
〇結節間溝圧痛(肩前方部の圧した痛み)
→肩を外転90度(真横に挙げる)にて作業するが 痛み増幅
当院で行った肩関節周囲炎(肩の痛み・五十肩)への治療
肩の痛み(五十肩)に対する治療内容
力を抜くことが出来ず筋肉に対して
ずっと力が入っている状態だった
①上腕二頭筋、三頭筋に無重力下で力を入れて もらい、相反抑制(※)を使用し力を抜く
原動筋を収縮した際に、拮抗筋が弛緩する反射
※相反抑制とは、弛緩を引き起こす神経反射に事です
②呼吸が浅くリラックスが出来ていないため ドローイン(呼吸)を活用
これにより、呼吸を深く吸えるようになり、 筋が弛緩(緩める)する
③痛みが強かったため、ハイボルテージ
結節間溝(肩の前方部)に4分
④使えていない棘上筋(肩の深層部にある筋肉)にアプローチ
外転時の痛みや、関節の中心化のため
・棘上筋の運動促通
・背臥位で行う
※棘上筋の付着部大結節(赤い丸部分)を触ります
この時は、上腕骨を外旋すると同部位に付着する肩甲下筋が緊張。棘上筋が弛緩するため、内旋します。(棘上筋は緊張させる。肩甲下筋は弛緩させた状態)
そして、大結節を抑えながら
(肩甲下筋を弛緩させたまま)
親指を天井に向けて、腕を一本の棒のようにして腕の上げ下げを行う。
これの治療と、肩のモビライゼーションで
(関節に行う治療方法)をしていき
他動外転30度 + 他動挙上45度
→他動外転90度 + →他動挙上120度
まで、肩のROM(関節可動域)が改善
上腕骨骨頭の中心化が出来ていなかったため
腱板の内の棘上筋に運動促通をすることにより、中心に近づいたため改善をした。
⑤生活指導
・極力右肩を使わないように指導。
・仕事の際は、外転90度にならないように、 クッションなどを挟み座高を高くして座るように指導。
・服を着る際も患側から着るように指導。
・上向きで寝る際に巻き肩が強く、
肩が浮いてしまうため肩の下に毛布などを挟むように指導。(より、肩が浮かないレベルで)
患者様の変化
3回来ていただき、
・ハイボルテージ
・肩のモビライゼーション(肩への治療法)
・棘上筋への運動促通
の3種類を行い服を着る際の痛みがなくなった。
また、肩の運動時の痛みが無くなり、
自動運動(自ら動かす)リハビリも始まった。
↓
これらのように治療を続けていき、
肩の動作時の痛みが消え
日常生活での不安感も消失
患者様のお声
遺品整理をしていて急に肩が痛くなり、
肩関節周囲炎(肩の痛み・五十肩)とのこと
日常生活でも痛みがひどく、
困り果てたところまはろにお世話になりました。
治療だけでなく、生活の中での肩の動き なども教えていただけたので
痛みが少ないときでも、無理することなく
早期に回復することができました。
特に、寝方や服を着るときの動作まで教えていただけて安心して生活を送ることができ よかったです。
今は、肩の痛みに悩むことなく
元気に過ごせています。
まはろの皆様と先生に感謝です
最後に
☑ 五十肩かもしれない
☑急に肩に痛みがでた
☑ 日常生活にも支障がでてきたのでなんとかしたい
ひとつでも当てはまる方は、まはろ接骨院にご来院ください。
専門の知識を持った経験豊富なスタッフが対応いたします!